アジア競技大会記念硬貨の価値は?
主な種類や特徴を紹介!

第二次世界大戦後、アジアの国々ための総合競技大会として、インドの提唱によって始められたのがアジア競技大会です。アジアオリンピック評議会(OCA)が主催するこの大会は、「アジア版オリンピック」や「アジア大会」と呼ばれることもあり、知っている人もいるでしょう。

このアジア競技大会を記念した記念硬貨も発行されています。それがアジア競技大会記念硬貨です。今回は、アジア競技大会記念硬貨について、その種類や特徴を紹介しましょう。

アジア競技大会記念硬貨(夏季/冬季)の概要

アジア競技大会は、インド・ニューデリーで行われた第1回夏季大会を皮切りに、原則4年ごとに開催されている大会です。夏季大会と冬季大会があり、1994年には第12回として広島で開催されました。この広島で行われた第12回アジア競技大会を記念して発行されたのが第12回アジア競技大会記念硬貨です。 発行された額面は500円のみですが、「走る」「跳ぶ」「泳ぐ」と3種類の図柄ごとに単体で発行されているのが特徴でしょう。さらに、プルーフ加工を施し、コレクション用に発行された「第12回アジア競技大会記念プルーフ貨幣セット」もあります。 これらすべてを合わせると、4種類が存在するのです。さらに、青森で開催された第5回アジア冬季競技大会や札幌で開催された第8回アジア冬季競技大会を記念して発行された記念硬貨もあり、それぞれに価値が異なります。

アジア競技大会記念硬貨(夏季/冬季)の種類と特徴

アジア競技大会記念硬貨には広島で開催された夏季大会を記念して発行されたもののほか、青森や札幌で開催された冬季大会を記念したものもあります。これらには、どのような種類や特徴があるのでしょうか。アジア競技大会記念硬貨の種類や特徴を解説しましょう。

第12回アジア競技大会記念500円硬貨「跳ぶ」

第12回アジア競技大会が開催された年となる1994年(平成6年)に発行されたのが第12回アジア競技大会記念500円硬貨「跳ぶ」です。発行枚数は1000万枚であり、それほどの希少価値はありません。

また、7.2g、直径26.5mmという現行の500円硬貨と同じ大きさで作られているのも特徴でしょう。千分中の品位は銅750、ニッケル250であり、販売当時は等価で両替されていた記念硬貨です。

表面には、その名の通り「跳ぶ競技者」をイメージした絵柄が採用されました。さらに、裏面には開催地となる広島県の県花・県木となる紅葉が美しく描かれているのです。そのほか、大会のシンボルマークも刻まれ、記念硬貨らしい仕上がりとなっています。裏面の絵柄は3種類共通です。また、3種類すべてが白銅素材であることから、3種類を総称して「広島アジア大会500円白銅貨」ともいいます。

第12回アジア競技大会記念500円硬貨「泳ぐ」

1994年(平成6年)には第12回アジア競技大会記念500円硬貨として「泳ぐ」も発行されています。発行枚数は「跳ぶ」と同じく1000万枚であり、流通した枚数が多い記念硬貨の1つです。

等価の両替であった点や7.2g、直径26.5mmという大きさ、銅750、ニッケル250といった素材の品位も「跳ぶ」と同様です。裏面のデザインには広島県の県花・県木となる紅葉や大会のシンボルマークが刻まれた同柄が採用されています。よって、表面のデザイン以外には見分けがつきにくいでしょう。

「泳ぐ」の表面には「泳ぐ競技者」をイメージした図柄が描かれ、水の中を快活に泳ぐ選手が表現されています。発行枚数の多さから希少性はありませんが、未使用品であれば買取価格に差がつくといえるでしょう。ただ、記念硬貨のブームは下火になりつつあり、価格が下がる傾向がみられます。よって、早めに買取に出すのが高値をつけるコツです。

第12回アジア競技大会記念500円硬貨「走る」

第12回アジア競技大会記念500円硬貨「走る」は、1994年(平成6年)に発行されました。「跳ぶ」「泳ぐ」と同様に7.2g、直径26.5mmという大きさで作られ、素材の品位も銅750、ニッケル250です。

さらに、発行枚数も1000枚と同じで、等価で両替された点も共通しています。裏面も広島県を象徴する県花・県木となる紅葉に大会のシンボルマークが刻まれています。1つ異なる点となるのが表面であり、「走る競技者」をイメージした図柄が採用されたのが特徴です。

ただ、第12回アジア競技大会記念500円硬貨は、表面の絵柄によって価値が変わることがありません。

硬貨の状態が買取価格を大きく左右するといえるでしょう。使用感が強い場合には、額面以上の価値がつけられないことも考えられます。一方、未使用の場合には高値での買取も夢ではないでしょう。

第12回アジア競技大会記念プルーフ貨幣セット

第12回アジア競技大会が開催された1994年(平成6年)には第12回アジア競技大会記念プルーフ貨幣セットも販売されています。これは、第12回アジア競技大会記念500円硬貨「跳ぶ」が1枚と第12回アジア競技大会記念500円硬貨「泳ぐ」が1枚、第12回アジア競技大会記念500円硬貨「走る」の1枚の計3枚がセットになったものです。

表面を鏡のように整えたプルーフ加工が施されているのが特徴で、美しさが長持ちすることからコレクターにも人気だといえるでしょう。発行部数は10万部と少なく、当時は6800円で販売されていたセットです。

硬貨は1枚ずつ透明のプラスチックケースに入れられています。専用箱も付いているためコレクションにも適しているといえるでしょう。記念硬貨の愛好家からも注目されるセットであり、買取価格にも期待できます。

第5回アジア冬季競技大会記念

青森県で初となる国際スポーツ競技大会として知られているのが第5回アジア冬季競技大会です。この大会を記念し、第5回アジア冬季競技大会記念が発行されています。純銀で作られたこの記念硬貨は、31.1g、40mmという大きさです。

2003年(平成15年)に発行されたものであり、表面にはスキーとスケート選手が描かれました。また、裏面には大会のシンボルマークと青森県の特産品であるりんご「つがる」が配されている記念硬貨です。

この第5回アジア冬季競技大会記念は、日本で発行された貨幣のうち、初めてカラー印刷が施された銀貨幣だという点が特徴です。裏面のりんごなどの一部にカラー印刷が施され、魅力的なデザインに仕上がっています。日本初となるカラー印刷が施された注目の硬貨ですので、高値での取引も期待できるでしょう。

第8回アジア冬季競技大会記念

札幌で開催された第8回アジア冬季競技大会を記念して2017年(平成29年)に発行されたのが第8回アジア冬季競技大会記念貨幣発行記念メダルです。純銀素材のこのメダルは、60mmという直径であり、重さ約160gで作られました。

裏面の一部にはカラー印刷が施され、銀いぶし仕上げとなっています。特製ケースに入れられ、コレクション用として発行された記念メダルです。当時の販売価格も26000円と極めて高額であり、買取でも高値がつけられているようです。

表面には、第8回アジア冬季競技大会で行われた5競技11種別のピクトグラムがデザインされています。これらが、レリーフと呼ばれる浮き彫りで表現されているのも魅力でしょう。裏面には、第8回アジア冬季競技大会記念貨幣の表面と裏面の図柄が配されているのです。大会エンブレムはカラーで印刷され、そのインパクトを強めています。