南極地域観測50周年記念五百円硬貨の価値は?
主な種類や特徴を紹介!

南極圏内の東オングル島には、日本の観測基地である「昭和基地」があります。南極大陸においてさまざまな観測を行ってきた昭和基地は、2007年に開設から50周年を迎えたのです。それを記念して造幣局から南極地域観測50周年記念五百円硬貨が発行されています。

この記念硬貨にはどんな種類や特徴があるのでしょうか。また、買取での評価が気になる人もいるでしょう。今回は、南極地域観測50周年記念五百円硬貨について詳しく紹介します。

南極地域観測50周年記念五百円硬貨の概要

南極大陸で観測を行うのは、「南極観測隊」と呼ばれる調査隊です。先遺隊となる一部を除いた南極観測隊は、海上自衛隊が保有する南極観測船に乗艦し、昭和基地へと向かいます。彼らの交代は1年に1度です。 第1次南極観測隊が昭和基地へと向かう際、15匹の樺太犬を連れていきました。ただ、第2次越冬隊が南極入りする際、あいにくの悪天候に見舞われてしまったのです。その際、すべての樺太犬を日本へ連れて帰ることは難しいと判断され、15匹が南極に残されることとなります。 その1年後、南極で発見されたのがタロとジロです。南極の過酷な環境の中で生存した2匹は日本中に感動と衝撃をもたらし、後に南極物語というタイトルで映画にもなりました。南極地域観測50周年記念五百円硬貨には、そんなタロとジロが描かれているのが特徴です。 発行枚数は660万枚と比較的多かったため、価値はつきにくいといえるでしょう。銀行では額面通りの価格で換金が可能です。

南極地域観測50周年記念五百円硬貨の種類と特徴

南極地域観測50周年記念五百円硬貨には、種類があるのでしょうか。また、どのような特徴があるのか知りたい人も多いでしょう。ここからは、南極地域観測50周年記念五百円硬貨の種類と特徴を詳しく解説します。

南極地域観測50周年記念五百円硬貨

南極地域観測50周年記念硬貨は、五百円黄銅貨のみが発行されました。昭和基地の開設からちょうど50年を迎えた2007年(平成19年)に発行された記念硬貨です。表面のデザインには初代南極観測船である「宗谷」を背景に、向かい合う樺太犬の「タロ」と「ジロ」が描かれています。

タロとジロは南極大陸に取り残された15頭のうちの2頭で、兄弟犬でもあったのです。1年にも及ぶ南極での過酷な生活を乗り越えた2頭は、第3次越冬隊に発見されました。過酷な環境の中で生き抜いた彼らの姿に胸を打たれた人は多く、タロとジロのブームを受けて南極地域観測50周年記念五百円硬貨を買い求めた人もめずらしくないでしょう。

また、裏面には南極大陸とオーロラ、さらに4つの星が描かれています。この4つの星は我が国の観測施設を表したものです。素材はニッケル黄銅で、千分中の品位は銅720、ニッケル80となっています。量目7g、直径26.5mmと、現行の五百円硬貨を同じ大きさで作られた記念硬貨です。

南極地域観測50周年記念ミントセット

南極地域観測50周年記念五百円硬貨は、平成19年銘の通常貨幣各1枚ずつとセットされ、ミントセットとしても販売されています。発行部数は18万部であり、発行当時は2400円という価格で販売されていました。

ミントセットの内容は、南極地域観測50周年記念五百円黄銅貨が1枚に加え、通常の500円、100円、50円、10円、5円、1円硬貨がそれぞれ1枚ずつセットされた計7枚のセットです。上蓋の開閉が可能なプラスチックケースに入れられ蓋を開けるとL時に立てて飾れます。

このプラスチックケースは南極の氷をイメージした白色が採用されている点も特徴です。中板の表面には氷山が配され、裏面には基地上空に広がるオーロラがデザインされています。

外装紙ケースの表面にもこだわりがみられ、初代南極観測船である「宗谷」と樺太犬のタロとジロも描かれているのです。右側がタロで左側がジロであり、厳しい環境を生き抜いた2頭の姿が見られると高く評価されています。裏面には昭和基地や氷上のアデレーペンギンが配されるなど、南極をイメージしたデザインとなっているのです。