日華事変軍票丙号1円の価値は?
主な種類や特徴を紹介!

古銭買取でも取り扱いのある日華事変軍票丙号1円は、軍用手票のひとつです。軍用手票というのは、「軍票」とも呼ばれている政府紙幣であり、戦争中の軍隊が国外の戦地で使用する目的で発行されています。

日華事変軍票丙号1円が戦争を経験した家族の遺品から見つかることもあり、どのような価値があるのか気になる人もいるでしょう。高値がつくのであれば、買取に出すのがお得です。そこで、日華事変軍票丙号について、その価値も交えて紹介します。

日華事変軍票丙号1円の特徴

日華事変軍票が使われていたのは、日本と中国との間で行われた日中戦争の時期です。1937~1945年まで続いた日中戦争ですが、1970年まで日華事変と呼ばれていました。その理由には、日本も中国も宣戦布告を行わなかったことが挙げられるでしょう。その後、日中戦争と改められますが、軍票は当時のままの日華事変軍票という名前で呼ばれています。 日華事変軍票丙号1円が発行されたのは1938年(昭和13)年9月です。日本銀行の文字を印刷していないのが特徴で、その代わりとして「大日本帝国政府軍用手票」の文字が刻まれています。日華事軍票1円には丙号だけでなく乙号もあり、両方を合わせると、2260万枚が発行されたのです。かなりの枚数が発行されていることから、希少性は低いといえるでしょう。

日華事変軍票丙号の概要

日華事変軍票丙号はどのような時代背景で発行された軍票なのでしょうか。またどのくらいの価値があり、いくらで買取ってももらえるのか知りたい人も多いでしょう。ここからは、日華事変軍票丙号の概要を説明します。

日華事変軍票発行時の時代背景

日華事変軍票は日中戦争の時代に発行された軍票です。日中戦争は1931年(昭和6年)の満州事件を機に動き出し、日本の軍部が独走を始めるようになります。治安の維持を口実とし、大陸への派兵を開始したのです。

日本軍による中国大陸の侵略がすすみ、1937年(昭和12年)7月に日華事変が勃発しました。日華事変を境とし、日本と中国の全面戦争状態が続けられるようになります。日華事変軍票は、この日中戦争が始まった1937年(昭和12年)から終戦となった1945年(昭和20年)までの間に発行されたのが特徴です。
この約8年間に甲号、乙号、丙号、丁号、戊号、ろ号といったさまざまな券種が発行されています。なかには買取で高値がつくものもありますので、買取業者に相談してみるのがいいでしょう。

日華事変軍票丙号の種類

日華事変軍票は、すべての券種と額面をあわせると35種類もある非常にバラエティ豊かな軍票です。戦争の進展に応じてさまざまな軍票が発行されましたが、日華事変軍票だけでも、非常に多くのシリーズがあるといえるでしょう。

日華事変軍票には、甲号、乙号、丙号、丁号、戊号があります。また、戊号のなかには「ろ号」と呼ばれる軍票もあるのです。ろ号はほとんど使用されなかったためプレミア価格で取引されているといえるでしょう。

そんな豊富な種類のなかにおいて丙号券は、昭和5年に発行された日本銀行兌換券を補正して発行されています。丙号に用意された金種は1円・5円・10円・100円・丙号(異式)100円の5種類であり、日本銀行券の種模様部分に軍票としての必要な文字が印刷されているのが特徴です。

種類が多いため、その価値を正しく見極めるのは非常に難しいといえるでしょう。そのため、豊富な知識を持った買取店に相談する必要があります。

日華事変軍票価値は?

軍用手票(軍票)は、戦争時に軍が一時的に発行した疑似紙幣です。戦地のみで使えるのが特徴で、今でいう手形のような役割をしています。よって、実際の紙幣価値はないと考えるのがいいでしょう。

最終的には軍や国が換金する仕組みですが、敗戦した場合には換金されません。よって、敗戦と同時にお金としての価値がなくなり、紙切れと同じように扱われることが多いのです。しかしながら、古銭としての価値や歴史的価値は十分にあるといえます。

軍事用品のコレクターからも人気で、高値で取引されるケースもみられるのです。現存数が少ない軍票の場合には買取価格にも期待できるでしょう。また、保存状態がいい場合にも高値が付きやすくなる傾向がみられます。古いものは劣化しやすいため、できるだけ早く買取に出すのがベターです。