議会開設100周年記念硬貨の価値は?
主な種類や特徴を紹介!

造幣局では、さまざまなイベントや出来事があったときに記念硬貨を発行することがあり、議会開設100周年記念硬貨もその1つです。こうした記念硬貨は発行枚数が限られているため、コレクターに人気があります。議会開設100周年記念硬貨は、日本に議会が開設されてから100年が経過したことを記念して1990年に発行されました。この記事では、議会開設100周年記念硬貨とはどのような特徴があるのか、またどのような種類があるのかなどについて、詳しく解説します。

議会開設100周年記念硬貨の概要

議会開設100周年記念硬貨は、日本において議会が開設されて100年が経過したことを記念して、1990年(平成2年)に発行されました。日本で議会が最初に行われたのは、大日本帝国憲法下における明治23年(1890年)11月29日のことでした。この年に国会議員を選ぶための総選挙が初めて行われ、そこで選出された者によって第1回帝国議会が開催されたのです。当時は、年間15円以上の国税を納めており、満25歳以上の男子にしか選挙権はありませんでした。 その条件を満たす者は、全人口の1.1%であったといわれています。議会は貴族院と衆議院の二院制が取られており、1947年まで92回にわたって継続されていました。議会は憲法改正の議決や法律の成立に関与する役割を持ちましたが、天皇制が果たす役割が大きく、天皇制の一機関としての役割という位置づけでした。1947年に日本国憲法が施行されたことによって議会は解散し、帝国議会と呼ばれてきた議会は「国会」という名称に変わり、立法機関である国会は今日に至るまで継続しています。

議会開設100周年記念硬貨の種類と特徴

議会開設100周年記念硬貨は単体でも販売されましたが、同じ年に「裁判所制度100周年記念硬貨」が発行されたこともあり、両者をセットにしたものも販売されました。ここからは、議会開設100周年記念硬貨が含まれているセットの種類や特徴について解説します。

議会開設100周年記念5000円銀貨

議会開設100周年記念5000円銀貨は、1990年(平成2年)に発行されました。発行枚数は500万枚で、重量は15g、大きさは直径30mmです。銀貨と銘打っていることもあり、素材は銀が925、銅が75の銀合金で銀の割合が高くなっています。議会開設100周年記念5000円硬貨の表側は国会議事堂を正面から見たところ、裏側は有翼の獅子が向き合っているデザインです。有翼の獅子は百獣の王であるライオンに翼が生えているもので、衆議院と参議院の正玄関の横の壁にレリーフがあります。

また、有翼の獅子を取り囲むように上側に「議会開設百年」という文字、下側にこの銀貨が発行された平成2年の年号、その上には額面の5000という文字が刻まれています。議会開設100周年記念5000円銀貨は記念硬貨ではありますが、発行された当初の価値は額面と同じく5000円であったため、5000円にて銀行で両替してもらうことができました。しかし、発行枚数が限られていることもあり、こうした記念硬貨はコレクターの間で人気となっており、額面以上の価値を持つケースもあります。

議会開設・裁判所制度100周年記念貨幣セット

議会開設100周年記念5000円銀貨が発行された平成2年には、裁判所制度100周年記念5000円銀貨も発行されました。いずれの貨幣も単体で販売された以外に2種をセットにした貨幣セットが販売されています。この2枚の5000円銀貨をセットにしたものが「議会開設・裁判所制度100周年記念貨幣セット」です。裁判所制度100周年記念5000円銀貨は、銀が925に対して銅が75の割合で含まれている銀合金で、重量は15g、大きさは直径30mmとなっています。

2枚の貨幣のデザインは異なるものの、重量や大きさといった仕様は両者とも同一です。裁判所制度100周年5000円銀貨は表側に大法廷、裏側に公正、正義という花言葉を持つ大はんごん草というキク科の植物と職員マークがデザインされています。この貨幣セットは2枚の貨幣が横に並んだ状態で箱に収納されており、コレクター向けに販売されました。なお、5000円銀貨は平成2年に初めて発行されています。裁判所制度100周年記念銀貨は、国際花と緑の博覧会記念銀貨に次いで2番目、議会開設100周年記念銀貨は3番目に発行されました。