[在日米軍軍票]A1円券の価値は?
主な種類や特徴を紹介!

戦争のために自国の軍隊が海外へ出向く場合、現地で使用するための政府紙幣として「軍用手票」が発行されることがあります。軍用手票は通称「軍票」と呼ばれ、政府紙幣として機能します。在日米軍軍票券は、日本で流通したアメリカの軍票です。在日米軍軍票券としては複数の額面が存在し、在日米軍 A1円券もそのひとつとして知られています。ここでは、在日米軍 A1円券がもつ歴史的な特徴とともに、その価値について紹介します。

在日米軍軍票券の特徴

太平洋戦争後、敗戦によって日本はアメリカに占領されていました。そのなかで、GHQの布告によって発行されたのが在日米軍軍票券です。在日米軍軍票券を使用することにより、日本に滞在しているアメリカ軍は食料や物資などを購入していました。 在日米軍軍票券は、過去に日本で発行された軍用手票の中で唯一の法定通貨です。そのため、歴史の中で見ると、在日米軍軍票券は珍しい貨幣のひとつです。 また、在日米軍軍票券には、国産の一般的な紙幣とは異なる独特なデザインが施されていました。たとえば、在日米軍 A1円券の表面には日本語で「壹圓」と表記されているだけでなく、英語で「ONE YEN」とも書かれています。さらに、表面の中央下部には、「軍票」という文字がついています。

在日米軍 A1円券の概要

ここからは、在日米軍軍票券のうち、在日米軍 A1円券の概要を見ていきましょう。

在日米軍 A1円券の時代背景

在日米軍 A1円券は、太平洋戦争が終わった後の昭和21年 (1946年)に発行されました。他の在日米軍軍票券と同様、GHQの指示のもとで発行されています。在日米軍 A1円券の大きさは縦66 mm、横 78 mmとなっており、正方形に近い長方形をしています。他の在日米軍軍票券と比べると、サイズは小さめです。

日米軍軍票券は、日本国内だけでなく、日本が統治する地域のすべてにおける使用を想定して作られていました。そして、在日米軍 A1円が実際に使われていたのは主に朝鮮であり、一般的に広く流通していたといわれています。ただし、在日米軍 A1円券は昭和23年 (1948年)には廃止されており、現在では貨幣として無効とされています。

在日米軍 A1円券を含む在日米軍軍票券は、法定通貨としては唯一、自国以外によって発行された貨幣です。

在日米軍軍票の額面の種類

在日米軍 A1円券は、在日米軍軍票A券のひとつです。在日米軍軍票A券には複数の額面があり、主に7種類があります。具体的な額面は、金額が小さいほうから、10銭、50銭、1円、5円、10円、20円、100円です。

在日米軍軍票A券はいずれもすでに廃止されており、現行の貨幣としては使用できません。ただし、当時はたくさんの数が流通していたため、現存数も他の古銭に比べると多いです。そのため、買取を希望しても、それほどの高値はあまり期待できません。

とはいえ、基本的には、在日米軍軍票A券は額面以上で取引されている場合が多いです。また、額面によってはコレクターからの人気が高く、より高い買取価格を期待できる可能性もあります。在日米軍軍票A券は額面や状態によっても評価が変わるため、まずは専門家の鑑定を受けてみるといいでしょう。

在日米軍 A1円券の価値は?

在日米軍 A1円券は、発行から廃止までの期間が2年と短いです。しかし、短期間のうちに広く流通していたため、現在でも古銭市場では頻繁に取引されています。よって、それほど高い買取価格は残念ながら期待できないでしょう。在日米軍 A1円券の一般的な相場は、1000~2000円程度といわれています。

ただし、実際の買取価格は、紙幣の保存状態によっても大きく変化します。状態がよければ高く売れる可能性も高まるので、在日米軍 A1円券が手元にあるならきちんと管理して保存しておいたほうがいいでしょう。

在日米軍 A1円券は、歴史的に見れば貴重な古銭です。そのため、年数の経過や新たな歴史的事実の発見により、在日米軍 A1円券の価値が一気に高まる可能性もないとはいえません。その場合も、やはり保存状態がいいほど、高値で売れやすいでしょう。