高知県の古銭買取りで人気の記念貨幣は?
種類や特徴を紹介
古銭買取で扱われるものの1つに記念貨幣があります。地域ごとに発行される記念貨幣は地域の出来事や行事を記念して発行され、地域の名所やイベント、ゆかりのある人物などがデザインされていることがほとんどです。そのため、その土地に縁やゆかりがある人にとって思い入れのあるものだといえるでしょう。
地域性が強く出ており発行枚数も限定されていることから、コレクターの間でも根強い人気があります。高知県に関する記念硬貨にはどのようなものがあるでしょうか。今回は、高知県の古銭買取で人気がある記念硬貨について紹介します。
高知県の買取りおすすめ業者の紹介
バイセル
バイセルは、2018年7月まで「スピード買取.jp」という社名でした。「バイセル」に社名を変更してからも以前の名の通り、対応の早さが特徴の買取業者です。即日の出張依頼にも対応してくれます。もともとは着物を中心に買取を行っていましたが、2020年1月現在では古銭や切手などの買取にも力を入れており、記念硬貨など古銭の買取実績も豊富です。
また、バイセルはメディアでの宣伝を積極的に行っているところも特徴です。イメージキャラクターに坂上忍を起用しており、テレビ・ラジオCMやチラシなどで一度は広告を目にしたことがあるのではないでしょうか。メディア宣伝によりバイセルの知名度はどんどん高くなっており、お問い合わせ件数も年々増加するなど、勢いのある買取業者です。
記念貨幣のデザインにも採用!
高知県の主なイベント、名所を確認
古銭買取が人気となっている高知県とは、どのような県なのでしょうか。記念貨幣は、その土地の名所やゆかりのある人物などがデザインされることが多々あります。まずは、高知県の名所や博覧会などを紹介しましょう。
桂浜
桂浜は高知県の代表的な景勝地として知られています。裏戸湾口、龍頭岬および龍王岬の間に海岸が弓状に広がっており、背後に茂る松と砂浜の五色の小砂利、青く輝く太平洋の海が調和する様は、まるで箱庭のような景観です。
桂浜は、「月の名所は桂浜」とよさこい節の中で唄われているように、古くから月の名所として知られています。
桂浜の東端の龍頭岬に太平洋を見下ろすように立つ幕末の志士、坂本龍馬の銅像は桂浜のシンボル的存在です。坂本龍馬像は1928年に建立され、建設後70年を経過した1999年に大規模な修復が行われました。海浜一帯は桂浜公園になっており、桂浜水族館や坂本龍馬記念館、国民宿舎桂浜荘などが公園内にあり、遊歩道の整備もなされています。
高知県立坂本龍馬記念館
1991年(平成3年)11月に開館した高知県立坂本龍馬記念館は、土佐生まれの幕末の志士、坂本龍馬の業績を世に広く知らしめる目的で、坂本龍馬に関する資料の収集や展示をしています。
坂本龍馬ファンはもちろん、高知県を代表する観光名所としても知られていることから、開館以来多くの人が足を運んだ場所です。施設の老朽化への対応および調査研究や展示を充実させる目的で、明治維新から150年を経過した2018年(平成30年)に新たな坂本龍馬記念館として開館しました。
展示は企画展と常設展があり、この他に講演会などのイベントが適宜開催されています。常設展はジョン万次郎展示室と常設展示室に分かれており、常設展示室では坂本龍馬の直筆の手紙を中心とした資料を見ることが可能です。
こうち旅広場
JR高知駅南口の右側に開けている広い空間は、こうち旅広場と呼ばれており、その一角に「とさてらす」があります。とさてらすは、高知の観光名所や宿泊スポット、飲食店などの情報提供をしており、高知の観光情報を得るのに最適です。伝統工芸品の展示や土産物店などもあります。
こうち旅広場の南側にあるのは、武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎の銅像です。また、「龍馬伝」幕末志士社中にはNHK大河ドラマ「龍馬伝」で撮影に使われた龍馬の生家を再現したものが展示されています。撮影秘話や見どころなどが書かれたパネルが展示されている他、無料のレンタル衣装を借りて龍馬になりきることができて人気です。
2010年には、大河ドラマの放映を記念して、「とさてらす」および「高知・龍馬ろまん社中」(2011年に閉館)をメイン会場として土佐・龍馬であい博が開催されました。
高知県の記念硬貨やメダル
高知県の地方自治法施行60周年記念貨幣・1000円銀貨
地方自治法が施行されて60年が経過したことを記念して、2008年から10年にわたって47都道府県ごとのデザインにより発行されたのが「地方自治法施行60周年記念貨幣」です。
地方自治法の施行は国にとって非常に大きな変化であり、それを60年もの間継続できたことを祝って発行されました。高知県の記念硬貨が発行されたのは、2010年5月です。1000円銀貨と500円銀貨の2種類が発行され、1000円銀貨は表面を鏡のように磨いたプルーフ貨幣となっています。
図柄の説明
高知県の地方自治法施行60周年記念貨幣1000円銀貨には、江戸の末期に薩長同盟や大政奉還などで奔走し、高知県を代表する人物として知られている幕末の志士、坂本龍馬の肖像が描かれています。
また、坂本龍馬の向こう側に描かれているのは、高知県の代表的な景勝地であり、坂本龍馬の銅像も太平洋に向かって立つ桂浜です。地方自治法施行60周年記念貨幣の発行にあたっては、事前に高知県民から意見募集がなされました。
その結果、第一位が坂本龍馬であったことからこのデザインに決定したという経緯があります。
貨幣の仕様
貨種 | 千円銀貨幣 | |
---|---|---|
額面 | 千円 | |
素材・品位 | 銀・純銀 | |
量目 | 31.1グラム | |
直径 | 40ミリメートル | |
発行枚数 | 10枚 | |
裏面のデザイン | 日本の四季の自然美といえる「雪」「月」「花」がデザインされており、地方公共団体の行政や経済、文化などが健全に発展することを表現しています。 |
高知県の地方自治法施行60周年記念貨幣・500円クラッド貨幣
高知県の地方自治法施行60周年記念貨幣として、1000円銀貨が発行された年の2カ月後に500円クラッド貨幣が発行されました。500円クラッド貨幣は、セットものとしてカード型ケースに貨幣が組み込まれたAセット、Aセットに記念切手がプラスされたBセット、Aセットを特製ケースに組み込んだCセットがあります。
この他、プルーフ単体セットとして、プラスチックケースに入れ、特製ケースおよび外装紙ケースに収められたセットもあり、いずれも数量限定で販売されました。セットもので販売された以外に、金融機関において額面での引き換えも行われており、発行枚数も1000円銀貨と比べて多くなっているのが特徴です。そのため、多くの人の手に渡ることとなりました。
図柄の説明
500円クラッド貨幣には、高知県出身で幕末の志士であった坂本龍馬の肖像がデザインされています。2010年にNHKの大河ドラマで「龍馬伝」が放映され、また同じ年に「土佐・龍馬であい博」が開催されたことを受けて記念貨幣が発行されたためです。
また、貨幣のデザインを決めるに際して事前に県民へ意見が募られ、坂本龍馬が1位に選ばれています。坂本龍馬は、高知県民のみならず全国に多くのファンもいることから、高知県を代表する貨幣のデザインとして選ばれるにふさわしいといえるでしょう。
貨幣の仕様
貨種 | 500円クラッド貨幣 | |
---|---|---|
額面 | 500円 | |
素材・品位 | ニッケル黄銅、白銅および銅 | |
量目 | 7.1グラム | |
直径 | 26.5ミリメートル | |
発行枚数 | 196万枚 | |
裏面のデザイン | 2008年は日本の代表的な貨幣として知られる「和同開珎」の最初の鋳造から1300年となることを記念し、古銭のイメージを図案化したデザインを採用。中央部に「地方自治」の4文字を配することによって、地方自治法施行60周年記念貨幣であることを印象づけました。 |
坂本龍馬平成十九年銘プルーフ貨幣セット
高知県では、2007年(平成19年)にも坂本龍馬の肖像がデザインされた貨幣セットが発行されました。2007年は坂本龍馬の没後140年に当たる年であったことから、坂本龍馬の功績をたたえて貨幣が発行されることになったのです。
このセットは、平成19年銘の5百円から1円までの6種類のプルーフ貨幣およびスターリングシルバー製メダルがプラスチック製のケースに収められています。さらに、特製革ケースに組み込まれ、外装紙ケースに収納されているのが特徴です。
図柄の説明
スターリングシルバー製メダルの表面は、桂浜に立つ坂本龍馬像に採用されたのと同じ湿版写真をもとにして、坂本龍馬の顔がレリーフ加工されています。
裏面は、同じ湿版写真をもとにして、坂本龍馬の全身像をシルエットで表し、龍馬が姉の坂本乙女に対してしたためた「国のため転嫁のためちからおつくしおり申候」という書簡の中の文言を図案化したものが採用されているのが特徴です。
この貨幣セットが発行されたときから、特製革ケースは表面および裏面のどちらを表にしても展示できるようなスライドレール式リバーシブルケースに変更されました。
貨幣の仕様
図柄 | 表面 | 裏面 |
---|---|---|
坂本龍馬の顔のレリーフ(浮き彫り) | 坂本龍馬の全身のシルエットおよび書簡をデザインしたもの | |
貨種 | 貨幣セット | |
素材・品位 | 銀 925/1000、銅 75/1000 | |
販売数量 | 4万5000セット | |
特徴 | 特製革ケ-スは、貨幣等の表・裏面どちらでも展示可能なスライドレ-ル式リバ-シブルケ-ス仕様になっています。 |