埼玉県の古銭買取りで人気の記念貨幣は?
種類や特徴を紹介
古銭買取では記念貨幣も扱われています。地域色の強い記念貨幣は、ほとんどの場合、その土地で起こった出来事を記念して発行されており、名所やイベントなどにちなんだデザインが採用されることが多くなっています。そのため、その土地にゆかりがある人にとって深い思い入れがあるものです。
そうした理由から、コレクターからは大変人気が高くなっています。埼玉県にゆかりがある記念貨幣には、どのようなものがあるのでしょうか。今回は、埼玉県にちなんだ記念貨幣を紹介します。
埼玉県の買取りおすすめ業者の紹介
バイセル
バイセルは、2018年7月まで「スピード買取.jp」という社名でした。「バイセル」に社名を変更してからも以前の名の通り、対応の早さが特徴の買取業者です。即日の出張依頼にも対応してくれます。もともとは着物を中心に買取を行っていましたが、2020年1月現在では古銭や切手などの買取にも力を入れており、記念硬貨など古銭の買取実績も豊富です。
また、バイセルはメディアでの宣伝を積極的に行っているところも特徴です。イメージキャラクターに坂上忍を起用しており、テレビ・ラジオCMやチラシなどで一度は広告を目にしたことがあるのではないでしょうか。メディア宣伝によりバイセルの知名度はどんどん高くなっており、お問い合わせ件数も年々増加するなど、勢いのある買取業者です。
記念貨幣のデザインにも採用!
埼玉県の主なイベント、名所を確認
古銭買取がさかんに行われている埼玉県というのは、どのような県なのでしょうか。記念貨幣にはその土地の名所やその土地出身の著名人などがデザインに採用されるケースが多くあります。まずは、埼玉県の名所にはどのようなものがあるのか紹介しましょう。
時の鐘
川越の街は、平成11年12月に国の「紀伊うぴ伝統的建造物群保存地区」に選定され、平成19年1月に「美しい歴史的風土100選」に選定されました。小江戸と呼ばれる蔵造りの情緒あふれる川越の街並みの中で、ひときわ高くそびえ立つのが川越のシンボルともいえる時の鐘です。今から400年前に川越藩主だった酒井忠勝が創建したとされている時の鐘は、江戸時代の初頭からこれまで川越の街に時を告げ、民衆に愛され続けてきました。
火災などにより鐘楼や銅鐘が消失する毎に建て替えられており、現在の鐘楼は明治26年の川越大火後に建てられた4代目です。当初は人が行っていた鐘つきも時代の変化により機械仕掛けで行われるようになりましたが、昔と変わらず今も蔵造りの街に時を告げ続けています。平成8年には、環境省の「残したい日本の音風景100選」に選ばれました。
埼玉スタジアム2002
さいたま市にある「埼玉スタジアム2002」は、アジアで最大級、日本では最大のサッカー専用スタジアムです。座席数は6万3700席あり、どこの場所からでもサッカーの観戦を楽しむことができます。埼玉スタジアム2002は、2002年のワールドカップサッカー大会の会場候補地として立候補することを目的として建設された施設です。
2002年の日韓ワールドカップでは、イングランド対スウェーデン戦、日本対ベルギー戦、カメルーン対サウジアラビア戦およびブラジル対トルコ戦の準決勝が行われました。雨水の再利用、太陽光発電、紙コップのリサイクルなど、環境に配慮した取り組みが行われています。また、2020年東京オリンピックでは、サッカー会場として利用される予定です。
造幣さいたま博物館
造幣局東京支局がさいたま市に移転し、さいたま支局として開局した平成28年に同時開館したお金に関する博物館です。東京支局の頃にあった博物館と比べて広さは約2倍になっており、日本の貨幣に関する歴史が実物やパネルなどで紹介されている他、貨幣や勲章などの製造工程が見学できます。
平日のみ事前に電話で予約をするとビデオ上映、貨幣および勲章の製造工程についての工場見学、博物館見学を内容としたガイドツアーに参加可能です。平日は見学通路から製造工場を自由に見学できます。博物館は無料で入場でき、博物館のガイドツアーは土・日・祝日の開館時に時間指定で行われており、予約なしで参加可能です。なお、造幣さいたま博物館および工場の見学は無料で行うことができます。
埼玉県の記念硬貨やメダル
埼玉県の地方自治法施行60周年記念貨幣・1000円銀貨
日本で地方自治法が施行され、60年が経過したことを記念して発行されたのが「地方自治法施行60周年記念貨幣」です。地方自治法が施行されたことは国にとって非常に大きな変化であり、60年間にもわたって継続してきたことを祝福して発行されました。
この記念貨幣は、2008(平成20)年に発行が開始されてから2016(平成28)年までの間に、47都道府県すべての地方自治法施行60周年記念貨幣が順次発行されています。埼玉県は2014年から2015年にかけて発行されました。発行されたのは1000円銀貨と500円銀貨の2種類で、中でも1000円銀貨の価値は高く、コレクターからの需要も多くなっています。
図柄の説明
埼玉県の地方自治法施行60周年記念貨幣・1000円銀貨には、蔵造りの街並みが残り、重要伝統的建造物群保存地区に指定された川越の街に約400年にもわたって時を告げ続けている「時の鐘」が描かれています。
木造で3層のやぐらになっている鐘突き堂は「残したい日本の音風景100選」にも選ばれた美しい音と共に、風情のあるたたずまいが特徴です。また、手前には、「日本資本主義の父」と呼ばれ、日本の経済界、教育界、社会福祉事業などに大きな影響を与えた渋沢栄一の肖像が描かれています。
貨幣の仕様
貨種 | 千円銀貨幣 | |
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額面 | 千円 | |
素材・品位 | 銀・純銀 | |
量目 | 31.1グラム | |
直径 | 40ミリメートル | |
発行枚数 | 10万枚 | |
裏面のデザイン | 地方公共団体の行政や経済、文化などの健全なる発展を表現し、日本の四季の美しさを表す「雪」「月」「花」がデザインされています。 |
造幣局さいたま支局開局記念2016プルーフ貨幣セット
造幣局東京支局が埼玉県さいたま市に移転することとなり、2016年にさいたま支局として開局したのを記念して、プルーフ貨幣セットが販売されました。プルーフ貨幣セットに収められているのは、平成28年銘の五百円から一円までのプルーフ貨幣と銀メダルで、特製の皮ケースに組み込んであるものが紙ケースに収められています。
この他に、平成28年銘の五百円から一円までの未使用通貨および純銀製年銘板がセットになった貨幣セットも発売されました。これらの貨幣セットは、造幣局さいたま支局構内にあるミントショップだけで購入できた限定販売品です。
図柄の説明
造幣局さいたま支局開局記念プルーフ貨幣セットの中に含まれる銀メダルの表には、造幣局さいたま支局の外観、埼玉スタジアム2002、さいたまスーパーアリーナ、時の鐘、長瀞の滝がデザインされています。裏は中央に虹色発光技術によって表現された和同開珎が配されているのが特徴です。
なお、和同開珎の原料となった銅は、今の埼玉県にあたる武蔵の国で産出されたといわれています。また、プルーフ貨幣セットに含まれるプルーフ貨幣と銀メダルは、造幣局さいたま支局で製造されたものです。
貨幣の仕様
貨種 | プルーフ貨幣セット | |
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素材・品位 | 銀925/1000、銅75/1000 | |
販売数量 | 5000セット | |
裏面のデザイン | 表面には造幣局さいたま支局の外観、埼玉スタジアム2002、さいたまスーパーアリーナ、時の鐘、長瀞の滝、裏面には和同開珎がデザインされています。 |
造幣局さいたま支局開局1周年記念2017貨幣セット
平成28(2016)年に開局した造幣局さいたま支局が1周年を迎えたのを記念して、平成29年10月14、15日に「造幣さいたまサンクスフェア~開局1周年」が造幣局さいたま支局構内において開催されました。
フェアの開催に合わせて、造幣局さいたま支局開局1周年記念2017貨幣セットが発行され、さいたま支局にて限定販売されています。貨幣セットに含まれているのは、平成29年銘の未使用の五百円から一円までの通常貨幣と純銀製の年銘板1枚です。
図柄の説明
年銘板の表は、虹色発色加工が施された盆栽のデザインになっています。盆栽はさいたま市の伝統産業として名が知られていることからデザインに選ばれました。、裏面のデザインには、製造年およびその年の干支である酉のイラストが用いられています。
カバーケースの表には造幣局さいたま支局の工場と造幣さいたま博物館の写真、裏には盆栽の写真が用いられました。
貨幣の仕様
貨種 | 記念貨幣セット | |
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素材・品位 | 純銀 | |
販売数量 | 3000セット | |
特徴 | 表面にはさいたま市の伝統産業である盆栽、裏面には製造年および干支の酉がデザインされています。 |