【大阪万博記念硬貨】概要や相場・買取業者情報が一挙大公開!

大阪万博記念硬貨の価値は?
主な種類や特徴を紹介!

大阪万博記念硬貨は、1970年の「大阪万博」を記念して発行されました。この記念硬貨は、万博開催日の5日前である3月10日と、開催中の7月9日の2回に分けて発行されています。この記事では、大阪万博記念硬貨の種類や特徴などについて詳しく紹介します。間違われることも多い、「日本国際博覧会記念硬貨」との違いについても説明しますので、硬貨の取引をする際にぜひ役立ててください。

大阪万博記念硬貨の概要

大阪万博記念硬貨は、1970年の3月14日から9月13日にわたって大阪で開催された、日本万国博覧会を記念して発行されました。この万博は、開催地にちなんで通称「大阪万博」と呼ばれています。大阪万博は「人類の進歩と調和」をテーマとして掲げ、大盛況のうちに幕をとじました。万博協会役員や博覧会政府代表などが各国を訪問し、積極的な誘致活動を行ったことが万博の成功につながったとされています。1970年という開催年にもとづき、70カ国以上の参加を目標にしていた万博ですが、最終的な参加国は77カ国と目標を上回り、国際博覧会史上初の黒字を成し遂げました。なお、大阪万博記念コインは1964年の東京オリンピック記念硬貨に次いで発行された日本で2番目の記念硬貨です。造幣局の正式名称は「日本万国博覧会記念100円白銅貨幣」であり、発行は、100円白銅硬貨の1種類のみです。

日本国際博覧会硬貨との違いや大阪記念硬貨の種類と特徴

大阪万博記念硬貨(日本万国博覧会記念白銅貨幣)について、種類や特徴を紹介します。間違われることも多い、日本国際博覧会記念貨幣との違いも確認しましょう。

大阪万博記念硬貨と日本国際博覧会記念硬貨の違い

大阪万博記念硬貨と日本国際博覧会記念硬貨の違いはどうなのでしょうか。最後に、日本国際博覧会について紹介します。
日本国際博覧会記念硬貨は、2005年3月25日~9月25日まで、長久手会場と瀬戸会場の2会場で開催された博覧会を記念して発行されました。この博覧会は、通称「愛・地球博」、または開催地にちなんで「愛知万博」とも呼ばれています。
なお、発行された記念硬貨は500円黄銅貨、千円銀貨と1万円金貨の全部で3種類でした。額面に応じて、表面のデザインはそれぞれ異なることに注目しましょう。500円黄銅貨は地球儀を背に世界地図が描かれています。千円銀貨は青く彩られた地球が目をひくデザインで、その周囲には若木が生い茂っています。また、1万円金貨は地球とコノハズクのほか、太陽や星、月、雲などさまざまな自然の要素が散りばめられています。

日本万国博覧会記念白銅貨幣(100円)

日本万国博覧会記念白銅貨幣は、1970年(昭和45年)に発行されました。重さ9g、直系28mm、そして、素材の品位は銅(白銅)75%に対してニッケル25%のこの貨幣は、額面と同じ100円で両替可能です。なお、この貨幣の発行枚数は、4000万枚と非常に大量であることに注目しましょう。
比べてみると、2年後に発行された札幌オリンピック記念貨幣は3000万枚、さらに2005年に3種類の貨幣が発行された日本国際博覧会記念貨幣(500円)にいたっては、800万枚ほどしか発行されていません。日本万国博覧会記念白銅貨幣は約60億円分発行され、売上金の一部は日本万国博覧会協会に納められました。

貨幣の表面には葛飾北斎の富岳三十六景の一つである「赤富士」、裏面には地球を背にして万博のシンボルマークが描かれました。なお、シンボルマークは日本の国花である桜の花をモチーフにしています。花びらの中心の丸は日の丸を、5つの花びらは5大州をそれぞれ表現しています。

日本万国博覧会記念貨幣セット(単独ケース)

日本万国博覧会記念貨幣セット(単独ケース)は、当時海外向けにのみ発行された貨幣セットです。国内版と同じく1970年(昭和45年)に発行され、記念貨幣が1枚プラスチックケースに収納されていました。また、貨幣の重さやサイズ、素材の品位、デザインなどは国内向けに発行されたものと変わりません。貨幣が納められたケースの表面には「100YEN(EXPO'70)」と、「MINTBUREAU,JAPAN」の文言がデザインされています。なお、この貨幣セットは発行が7000個と非常にわずかなことに加えて、偽物も出回っています。偽物を扱わないためには、このような文言が入っているかなど、詳細を確認しましょう。ほかにも、真偽を見分けるための方法として、ケース特有のひび割れをチェックするといった方法も知られています。