【天皇陛下御即位記念硬貨】特徴や相場を公開!一押しの買取店情報はこちら

天皇陛下御即位記念貨幣の価値は?
主な種類や特徴を紹介!

明仁天皇の即位を記念して発行された記念貨幣は、天皇陛下御即位記念貨幣(てんのうへいかごそくいきねんかへい)と呼ばれています。平成に発行された記念貨幣であり、所有している人も多いでしょう。

また、昭和にも天皇陛下御即位記念貨幣が発行されているのです。天皇陛下御即位記念貨幣は種類が豊富なことから、その区別が難しいという声も聞かれます。そこで、天皇陛下御即位記念貨幣について種類や特徴を交えて詳しく紹介しましょう。

天皇陛下御即位記念貨幣の概要

明仁天皇は日本の第125代の天皇として1989年に在位します。ここから平成へと改元され、退位となる2019年まで31年に渡って日本の象徴を努めた人物です。この第125代天皇となる明仁が即位した節目には記念貨幣が発行されています。 主に10周年、20周年、30周年を記念として発行されているのが特徴です。また、昭和天皇の即位の節目となる50周年、60周年を記念した貨幣も発行されています。これらには、さまざまな種類が発行されているため、バラエティ豊かだといえるでしょう。 鑑定価値もそれぞれに異なり、違った価格で買取られています。なかでも、純金を使用した金貨の場合には非常に高い価値あります。よって、額面を大幅にこえる価格での買取も期待できるのです。

天皇陛下御即位記念貨幣の種類と特徴

天皇陛下御即位記念貨幣は極めて種類の多い記念貨幣です10周年を記念したものだけでも2種類が発行され、素材や発行枚数も異なります。買取では希少さや地金の価値も影響しますので、詳しく知っておくのがいいでしょう。ここからは、天皇陛下御即位記念貨幣について種類や特徴を解説します。

天皇陛下御在位10年500円/1万円記念貨幣

明仁天皇が即位し10年を迎えた記念に発行されたのが、天皇陛下御在位10年記念貨幣です。1999年(平成11年)に発行された記念貨幣であり、500円硬貨と1万円金貨の2種類が用意されています。

500円記念貨幣は、7.2gという量目を持ち、直径26.5mmというサイズです。銅750に対しニッケル250という素材を使用し、1500万枚が発行されました。表面のデザインとして選ばれたのは日本の象徴として知られる富士山です。

富士山の手前には皇室の紋である菊の花が配され、上品に仕上げられています。裏面は皇室のシンボルとなる菊家紋を真ん中に描き、その周囲を橘と桜が取り囲んでいるデザインです。

1万円金貨が発行されたのも1999年(平成11年)のことであり、20万枚が発行されています。純金(K24)で作られた1万円金貨は、直径が28mmとそれほど大きくありません。しかし、20gもの重さがあるのが特徴でしょう。純金20gが使用されていることから、製造にかかる費用が額面を上回っているといえるのです。よって、プレミアム貨幣として高く評価されています。

この金貨は、天皇陛下即位10年記念1万円金貨幣とも呼ばれることもめずらしくありません。また、単体プルーフ貨幣として発行され表面を鏡のように磨く加工が施されています。プルーフ貨幣は、収集用に作られたことから劣化しにくいことが特徴です。長きに渡って美しさが楽しめることからコレクターが注目している貨幣であるといえます。

表面のデザインは、鳳凰と桐、さらに白樺が描かれ、見事なまでの美しさを放ちます。裏面は菊家紋と橘、桜が描かれた500円記念貨幣と共通のデザインです。500円記念貨幣と1万円金貨がセットになった天皇陛下御在位10周年記念貨幣2点セットもあり、プルーフ加工されたこのセットには驚くほどの買取価格が期待できるでしょう。

天皇陛下御在位20年500円/1万円記念貨幣

明仁天皇の即位から20周年となったことを記念して発行されたのが、天皇陛下御在位20年記念貨幣です。天皇陛下御在位10年記念貨幣と同様に、500円硬貨と1万円金貨の2種類が発行されています。

2009年(平成21年)に発行された500円記念貨幣は、1000万という発行枚数であったことから、希少価値はありません。また、販売された1000万枚のうち、5万枚はプルーフ加工が施され、1万円金貨と2点貨幣セットとして販売されました。

量目7.2g、直径26.5mmと天皇陛下御在位10周年記念500円硬貨と同じ大きさのため、コレクションとして並べている人も多いでしょう。銅720に対し、亜鉛200、ニッケル80という品位で作られたこの記念貨の表面には、二輪の菊花がデザインされました。裏面には皇室の御紋章として知られる菊花紋章が大きくデザインされ、その存在感を見せつけているといえます。

1万円金貨も500円記念貨幣と同じ2009年(平成21年)に発行されています。10万枚が発行されていますが、500円記念貨幣と同様に、そのうちの5万枚はプルーフセットとしての販売です。直径28mmというサイズを純金(K24)で構成し、20gもの重さに仕上げられています。地金の価値が高いことから、買取に出すと高評価が期待できます。

表面の絵柄には鳳凰と瑞雲が皇居や二重橋とともに配されています。裏面には皇室の御紋章となる菊花紋章が描かれ、高貴な雰囲気が楽しめるデザインです。1万円金貨はすべてプルーフ加工となりますので、コレクターからの人気も高いといえるでしょう。500円記念貨幣と1万円金貨が同梱された貨幣セットであれば、満足のいく買取価格が提示されると考えられます。

天皇陛下御在位30年500円/1万円記念貨幣

明仁天皇が即位して30周年を迎えたときにも記念貨幣が発行されています。これが、天皇陛下御在位30年記念貨幣です。天皇陛下御在位30年記念貨幣も、これまでと同じく500円硬貨と1万円金貨の発行となりました。

2019年(平成31年)に発行された500円記念貨幣は、銅750に対し亜鉛125、ニッケル125といった品位です。500万枚が金融機関での引き換え方式で販売され、販売当時の価格も額面通りの500円となりました。

7.1gという量目で直径26.5mmという一般的な大きさですが、バイカラー・クラッドと呼ばれる製造技術が用いられたのが特徴でしょう。これは、違う種類の金属を挟み込み、それをさらに異なる素材の金属の輪っかにはめ込むという技術です。

バイカラー・クラッド技術を使用すると、偽造されにくくなります。さらに、2つの色味が楽しめるのも魅力でしょう。天皇陛下御即位に際する記念貨幣でバイカラー・クラッド貨幣が採用されたのは初めてのことであり、大きな注目を集めた1枚です。表面の中央には儀装馬車を描き、桐と白樺が配されています。裏面は菊花の紋章が採用され、皇室らしさが感じられる1枚です。

2019年(平成31年)には1万円記念貨幣も発行されています。こちらも5万枚が発行され、直径28mmという大きさに20gもの純金を使用しているのが特徴です。プレミアム貨幣として扱われていることから、非常に高値がつくといわれています。

販売時の定価が13.8万円と高額であったにもかかわらず、非常に人気があったため手に入れられない人もみられました。よって定価をこえる買取価格も期待できるのです。表面の図柄は鳳凰を中心に据え、桐と白樺が配されています。裏面は菊花紋章であり、皇室の記念貨幣であることが一目でわかるデザインです。

天皇陛下御在位50年記念100円硬貨

昭和天皇が即位し、50周年を迎えたことを記念した記念貨幣もあります。それが、天皇陛下御在位50年記念貨幣です。1976年(昭和51年)に発行されたこの記念貨幣は、100円硬貨1種類のみの発行となりました。

昭和天皇の御在位を記念するために発行された白銅貨であることから、「昭和天皇御在位50年記念100円白銅貨」と呼ばれることもあります。天皇陛下御在位50年記念100円硬貨は、7000万枚が発行されたことから希少価値がそれほど期待できない記念貨幣の1つです。

銅750に対してニッケル250という品位であり、量目12g、直径30mmと一般的な大きさを持っています。表面の絵柄には二重橋と皇居が描かれ、落ち着いたデザインにまとめられています。裏面は菊の御紋を中心に配した皇室らしい絵柄で、裏面の両サイドには鳳凰が配された、気品ある貨幣です。

天皇陛下御在位60年記念貨幣

昭和天皇の即位から60周年を記念して発行されたのが天皇陛下御在位60年記念貨幣です。1万円銀貨だけでなく10万円といった高額の金貨が発行された記念貨幣であり、多くの注目を集めました。

500円硬貨もあわせると、合計3種類が発行されています。これらの3枚が発行されたのは、1986年(昭和61年)のことです。本来であれば60周年記念貨幣は昭和60年に発行されるはずですが、1年後となる61年に発行されています。

この理由として挙げられるのが、貨幣が非常に高額であったことでしょう。10万円金貨や1万円銀貨というのは、これまでになかった高額な貨幣であり、発行には臨時保証貨幣としての特別法が制定されたのです。そういった理由から、1686年(昭和61年)の発行となりました。

1万円記念貨幣は1000万枚が発行された記念貨幣です。20gという量目において、銀1000の純銀を使用して作られています。直径は35mmと大きく、等価で両替をするスタイルで販売されたのです。

表面の中心には日の出が描かれ、周囲に瑞雲と瑞鳥が配されています。この瑞雲は、戦闘機とは異なりますので注意しましょう。裏面には皇室の記念貨幣であることがわかる菊の紋章がデザインされています。

10万円記念貨幣は、1986年(昭和61年)から1987年(昭和62年)にかけて発行された金貨です。1986年には1000万枚が発行され、翌1987年に追加で100万枚が発行されました。純金(24K)を20g使用して作られており、直径30mmと大きめのサイズも人気の秘密といえます。

額面と等価で両替されていた金貨であり、10万円という価格にもかかわらず、多くの人が買い求めています。表面は鳩と、水稲作文化がデザインされた美しい仕上がりです。裏面には菊の紋章が配され、高貴な1枚に仕上がっています。

買取では額面以上の価格がつけられることが多く、プレミア記念貨幣として高く評価されているといえるでしょう。状態がいい場合には、驚くほどの価格も期待できます。

1万円銀貨、10万円金貨と同じく1986年に発行されたのが500円記念貨幣です。手頃な価格が人気を呼び、5000万枚が発行されています。白銅素材を使用し、13gという量目で作られたこの500円記念貨幣は、直径30mmと通常の500円硬貨よりも少し大きさめのサイズです。

表面には京都御所にある紫宸殿(ししんでん)が描かれ、裏面には菊の紋章が配されました。発行枚数が多いことからそれほどの価値は期待できません。しかし、保存状態によっては高値がつくチャンスも考えられるでしょう。