【裁判制度100周年記念硬貨】相場や買取業者などの情報が一目瞭然!

裁判所制度100周年記念硬貨の価値は?
主な種類や特徴を紹介!

わが国の裁判所制度発足から100周年を迎えたことを記念し、1990年に発行されたのが裁判制度100周年記念硬貨です。日本の司法制度を表すような厳格なデザインが採用され、その上品な見た目からコレクターの注目を集めています。

そんな裁判所制度100周年記念硬貨には、どのような特徴があり、買取ではいくらがつけられているのでしょうか。また、買取でのコツが気になる人も多いようです。そこで、裁判所制度100周年記念硬貨について種類や特徴を解説します。

裁判所制度と100周年記念硬貨の概要

日本の裁判所制度は、1880年に現在の刑事訴訟法の前身となる治罪法が制定されたことで動き出します。その後、1890年に刑事訴訟法が定められ、時代の進歩とともに躍進的に進化したのです。これにより、現代の裁判所制度の形式となりました。 そうした裁判所制度の発足から100年を迎えたことを記念して発行された裁判所制度100周年記念硬貨の表面には、「大法廷」が図柄として採用されているのが特徴です。大法廷は裁判官15人全員で行う判決であり、主に重大な事件や違憲判決などを審理します。傍聴席も208席と大規模で、100年の間に歴史的な審理が数多く行われてきた場所です。 裏面の中央には、「職員マーク」が描かれています。その周りを囲むように配されたのは、正義・平等を意味する「大はんごん草」です。アメリカの裁判官のバッジにも採用されている大はんごん草を記念硬貨に採用することで、日本の司法制度の正義や平等性を象徴しているのです。

裁判所制度100周年記念硬貨の種類と特徴

裁判所制度100周年記念硬貨には、どのような種類や特徴があるのでしょうか。手元にある裁判所制度100周年記念硬貨に価値があるのかを知りたい人もいるでしょう。そこで、裁判所制度100周年記念硬貨について種類や特徴を紹介します。

裁判所制度100周年記念5000円銀貨

裁判所制度100周年記念硬には5000円銀貨があります。これは1990年(平成2年)に発行されたものであり、発行枚数は500万枚と多いのが特徴です。銀925に対して銅75という銀合金製で、重さ15g、直径30mmという通常の硬貨よりひと回り大きいサイズで作られています。よって、どっしりとした厚みや重みが感じられる硬貨です。

発行当時は等価で両替されていましたので、5000円で銀貨への交換ができました。表面の絵柄には最高裁判所の「大法廷」が描かれ、その堂々たる姿を映し出しているのです。裏面の図柄には職員マークと大はんごん草が採用されています。先ほども説明した通り、大はんごん草の花言葉は正義であり、裁判所としてあるべき姿が描かれているといえるでしょう。

5000円銀貨は希少なため、手に入れたいと願うコレクターも多く、買取では需要があります。よって、状態がいい場合には、額面をこえた価格での買取も可能です。

議会開設・裁判所制度100周年記念貨幣セット

裁判所制度100周年記念5000円銀貨の発行と同じ年には、議会開設100周年記念硬貨も発行されました。これらの記念硬貨は非常に結びつきが強いことから、1990年(平成2年)に2種を同梱した議会開設・裁判所制度100周年記念貨幣セットが発行されたのです。

どちらの記念硬貨も銀925に対して銅75という銀合金素材であるため、並べることで双方の美しさが際立つといえるでしょう。裁判所制度100周年記念5000円銀貨が1枚と議会開設100周年記念硬貨が1枚の計2枚がセットとなり10万枚が発行されています。

当時の販売価格は12875円と安くはありませんが、記念硬貨ファンからの関心を集めたセットだといえるでしょう。コレクション用として販売されていることから、きれいな状態で見つかることも多く、買取価格にも期待が持てます。それぞれを売りに出すのではなく、セットの方が高値になりやすいといえるでしょう。