【関西空港/中部国際空港開港記念硬貨】価値と買取業者情報を一挙紹介!

関西国際空港・中部国際空港開港記念硬貨の価値は?
主な種類や特徴を紹介!

記念硬貨とは、国家的な出来事を記念して発行される硬貨のことです。オリンピックなどのイベントはもちろん、なかには空港の開港を記念して発行されたものもあります。それが、1994年に関西国際空港が開港されたことを記念して発行された「関西国際空港開港記念硬貨」と、2005年の中部国際空港の開港を記念して発行された「中部国際空港開港記念硬貨」です。これらは記念硬貨のコレクターだけでなく、飛行機や空港ファンからも人気があります。この記事では、これらふたつの記念硬貨について、種類や特徴などを詳しく紹介します。

関西国際空港・中部国際空港開港記念硬貨の概要

関西国際空港は大阪湾内の人工島に作られた国際空港です。「関空」や「関西空港」と呼ばれることもあります。すべて人工島からなる海上空港としては世界初で、騒音の影響が少ないところが特徴です。そして、関西国際空港が1994年に開港したことを記念して発行されたのがこの関西国際空港開港記念硬貨、別名「関西空港記念500円白銅貨」です。 また、中部国際空港は愛知県にある国際空港で、「セントレア空港」と呼ばれています。伊勢湾海上の人工島に位置し、関西国際空港に続く国内2番目の海上国際空港です。2005年に開港した際、記念として中部国際空港開港記念硬貨が発行されました。 この中部国際空港開港記念硬貨は、額面は500円の1種類ですが、一般的なニッケル黄銅貨幣や白銅貨とは異なり、純銀が使用されているのが特徴です。そのため、記念硬貨の中でも極めて価値が高いといわれています。

関西国際空港記念硬貨・中部国際空港開港記念硬貨の種類

関西国際空港と中部国際空港、それぞれの開港を記念して発行された硬貨は、どちらも1種類ではありません。そこでここからは、関西国際空港記念硬貨と中部国際空港開港記念硬貨の種類や、それぞれの特徴について紹介します。

関西国際空港記念硬貨

関西国際空港記念硬貨には、関西国際空港開港記念500円硬貨と関西国際空港開港記念プルーフ硬貨の2種類があります。まずは、関西国際空港を記念して発行されたこれらの硬貨について、素材の品位や絵柄などの特徴を紹介します。

関西国際空港開港記念500円硬貨

関西国際空港開港記念500円硬貨は、空港の開港年と同じ1994年(平成6年)に発行され、額面と同じ500円で販売されました。発行枚数は2000万枚と多いため、それほど希少性は高くありません。

量目は7.2g、直径は26.5mmで、通常の500円硬貨とほぼ同じ大きさです。また、素材の品位は銅が750、ニッケルが250となっており、通常の100円硬貨や50円硬貨と同じ白銅貨です。

表面には「日本国」と「五百円」の文字とともに、関西国際空港と空港から飛び立つ飛行機がデザインされ、上空から斜めに見下ろした構図になっています。

一方の裏面は、「関西国際空港開港」「500円」「平成6年」の文字が周囲に配置され、中央には祝意を表すリボンに囲まれた近畿の地図がデザインされています。この裏面の地図には飛行機のマークがついており、関西国際空港の場所を示しているのがポイントです。

関西国際空港開港記念プルーフ硬貨

関西国際空港開港記念プルーフ硬貨は、先に紹介した関西国際空港開港記念500円硬貨の表面にプルーフ加工を施した硬貨です。こちらも開港と同じく、1994年(平成6年)に発行されました。

プルーフ加工とは、表面を鏡のように磨いて美しく見せる加工のことで、コレクション向けの貨幣に施されることがあります。硬貨を加工しただけなので、量目・サイズ・素材の品位・硬貨のデザインなどはすべて先の500円記念硬貨と同じです。

このプルーフ硬貨は専用の箱とセットで販売され、硬貨自体もプラスチックケースに入れられていたことから、当時の販売価格は額面の500円よりも高い2700円でした。箱には、関西国際空港を中心とした日本地図と空を飛ぶ飛行機がデザインされています。さらに、発行枚数が10万枚とやや少なめだったこともあり、同じ関西国際空港記念硬貨でもプルーフ硬貨のほうが希少だといわれています。

中部国際空港開港記念硬貨とメダル

続いて、中部国際空港開港記念硬貨やメダルを紹介します。中部国際空港の開港時には、されました。また、その際に記念メダルも発売されているので、そちらの特徴も合わせて紹介しています。

中部国際空港開港記念500円銀貨幣

中部国際空港開港記念500円銀貨幣は、空港の開港年と同じ2005年(平成17年)に発行された記念硬貨です。量目は15.6g、直径は28mmで、通常の500円硬貨よりわずかに大きいサイズですが、重さはその2倍以上あります。

また、素材の品位が純銀(銀100%)なのも大きな特徴でしょう。高級感ある仕上がりで、発行枚数が5万枚と非常に少なかったため、ほかの500円記念硬貨に比べて非常に価値が高く、買取相場は500円~2000円前後だといわれています。

表面には「日本国」と「五百円」の文字とともに、中部国際空港と飛行機の主翼がデザインされており、上空を飛ぶ機内から空港を見下ろしている構図になっています。

一方の裏面は、周囲に「中部国際空港開港」「500円」「平成17年」の文字があり、中央には祝意を表すリボンが配されたデザインです。リボンの内側には、潜像技術により飛行機と中部地方の2つの図面が描かれています。

中部国際空港の開港を記念して発行された記念メダル

中部国際空港が開港した際には、記念硬貨のほかに「中部国際空港開港公認記念メダル」や「中部国際空港開港記念貨幣発行記念メダル」なども発行されています。

中部国際空港開港公認記念メダルは、直径60mmの純金製・直径50mmの純金製・直径35mmの純金製・直径60mmの純銀製・直径35mmの純金製と直径60mmの純銀製のセットの、計5種類が販売されました。メダルのデザインはすべて同じで、表面には中部国際空港と空港を飛び立つ飛行機が、裏面には空港のロゴと地球の周りを飛ぶ飛行機がデザインされています。

また、中部国際空港開港記念貨幣発行記念メダルは、その名の通り、先に紹介した中部国際空港開港記念500円銀貨幣の発行を記念するメダルです。純銀製で、表面は空港の上を飛ぶ飛行機を見下ろす構図になっています。また、裏面には中部国際空港開港記念500円銀貨幣の表面と裏面の図柄がデザインされています。

なお、これらはあくまでも「記念メダル」なので、貨幣として使うことはできません。そのため、記念硬貨の買取相場には当てはまりませんが、地金の価値があるため買取が期待できるでしょう。