記念コイン・金貨買取おすすめ業者は?
記念コイン・金貨の種類や特徴を徹底紹介!
記念コイン(きねんこいん)は記念硬貨(きねんこうか)とも呼ばれ、国家的行事やイベントを記念して発行されるコインのことを指します。これまでさまざまな記念コインが発行されてきましたが、それらの価値についてご存知でしょうか。この記事では、日本や海外で発行されている人気の記念コインや貨幣、金貨などについて紹介します。
日本記念コイン・海外記念コイン・金貨の概要
記念コインは歴史あるもので、古くはヨーロッパのローマ帝国自体のものが確認されています。ローマ帝国時代の記念コインには、戦争に勝利したことなどを称えるために、将軍や皇帝の顔がデザインされました。 たとえば、実際に流通していたコインでもあるデナリウス銀貨は、表面にナバテア王アレタス3世、裏面にはローマ神話に登場する神のであるユピテルが描かれています。なお、日本で初めて記念コインが発行されたのは昭和39年(1964年)と、比較的近年になってからです。このときは、東京オリンピックを記念するために発行されました。 記念コインが発行される目的は、物事を祝う、記念するということだけではありません。記念コインは、「宣伝メディア」という役割も担っているのです。コインが人々の手にわたることで、描かれた肖像やシンボルの認知度が増すことでしょう。
日本や海外の記念コイン・金貨の価値を調べる方法
記念コインは、収集家の間で非常に人気が高いものです。希少価値が高いコインなどは、高価買取が期待できるでしょう。しかし、記念コインの鑑定は、一般の人にとっては難しいものです。フリマサイトなどで売ったあとに実は偽物であったことがわかると、悪意はなかったとしてもトラブルに発展してしまいます。 また、リサイクルショップに持ち込んだ場合でも、詳しい知識をもつ販売員がいるとは限りません。訪問買取にも注意しましょう。「押し買い」といって、突然自宅に訪問し、二束三文で貴金属類を買い取る悪質な業者もいます。 適正な値段で記念コインを売買するには、専門の鑑定士のいる買取業者に依頼するのがおすすめです。日本の記念コイン・海外記念コインともに正しい価値がわかったうえで取引できるため、安心です。
記念コイン・金貨の買取りおすすめ業者の紹介
バイセル
バイセルは、2018年7月まで「スピード買取.jp」という社名でした。「バイセル」に社名を変更してからも以前の名の通り、対応の早さが特徴の買取業者です。即日の出張依頼にも対応してくれます。もともとは着物を中心に買取を行っていましたが、2020年1月現在では古銭や切手などの買取にも力を入れており、記念硬貨など古銭の買取実績も豊富です。
また、バイセルはメディアでの宣伝を積極的に行っているところも特徴です。イメージキャラクターに坂上忍を起用しており、テレビ・ラジオCMやチラシなどで一度は広告を目にしたことがあるのではないでしょうか。メディア宣伝によりバイセルの知名度はどんどん高くなっており、お問い合わせ件数も年々増加するなど、勢いのある買取業者です。
日本や海外の記念コイン・金貨の種類や特徴
日本記念コイン・海外記念コイン・金貨それぞれ異なる価値や特徴があります。記念コインや金貨を扱うなら、それぞれの価値や特徴を把握しておくことが大切です。まずは、日本の記念コインから順に次のページで詳しく紹介していきます。古銭の価値を知るための材料として参考にしてみましょう。
その他の国の金貨
その他の国にも、有名な金貨はいくつもあります。まずは、オーストリアのウィーン金貨です。ウィーン交響楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がテーマとなったデザインが特徴で、美しい楽器の彫刻は美術的な評価も高いといえるでしょう。
イギリスには、ヴィクトリア・ジュビリー金貨と、ソブリン金貨、ブリタニア金貨が挙げられます。ソブリン金貨のデザインは、表面が月桂樹をかぶった横顔、裏面はセントジョージの竜退治が定番で、その当時のイギリス王・女王の肖像が選ばれています。また、ブリタニア金貨は、プリタニアの女神が描かれ、三つの又の矛と楯で強大な軍事力を、そしてオリーブの枝で、豊かな平和と食物が表現されました。
なお、ブリタニア金貨と同時期に発行されたのが、南アフリカのクルーガーランド金貨です。クルーガーランド金貨は、ウシ科の動物スプリングボックがデザインされており、金貨にも登場する「トランスヴァール共和国」の初代大統領「ポール・クルーガー」から、その名が付けられました。最後に、オーストラリアのカンガルー金貨は、文字通りカンガルーがデザインされた金貨です。デザインが毎年変わることから、収集目的で集める人も多いでしょう。その他の国の金貨について、詳しくはこちらをご確認ください。
カナダ金貨
カナダ金貨で有名なものとして、メイプルリーフ金貨、カナダ100ドル金貨などが挙げられます。サトウカエデがデザインされたメイプルリーフ金貨は、1トロイオンスから1/20トロイオンスまでの5種類が発行されており、世界で最も有名な記念コインとも言われています。彫刻が美しいことでも知られており、ときには、額面を越える値段で取引されることも少なくありません。カナダ100ドル金貨は、カナダの歴史的な出来事や、自然・動物などが描かれています。モントリオールオリンピックが開催された1976年から毎年デザインを変えて発行されており、収集家の気持ちを引き付けるコインといえるでしょう。詳しくはこちらをご確認ください。
アメリカ金貨
アメリカ金貨で有名なものとして、イーグル金貨、インディアン金貨、バッファロー金貨などが挙げられます。現在のアメリカでは流通目的での金貨は発行されていませんが、かつては1ドル金貨、2.5ドル金貨、4ドル金貨、5ドル金貨、10ドル金貨、20ドル金貨が発行されていました。有名なものでは、自由の女神と白頭鷲のデザインが特徴的なイーグル金貨、アメリカ先住民のインディアンが描かれたインディアン金貨、バッファローが描かれたバッファロー金貨などがあります。同じ金貨でも、発行された年代によって希少さが違い、価値に影響することに注意しましょう。詳しくはこちらをご確認ください。
有名な海外の記念コイン
有名な海外のコインには、名前を聞いたことがあるものも多いでしょう。アメリカの記念コインとしては、ファーストレディ10ドル金貨、大統領1ドル硬貨、50州25セント硬貨などがよく知られています。また、古代ローマ時代に発行されたパルティア戦争勝利記念貨幣は、アウレリウス帝の肖像が印象的な記念コインです。かなり昔に発行されたこのコインは、歴史的な価値も十分に評価されるでしょう。取り扱いには慎重さが求められます。
パンダ金貨は、日中国交正常化10周年を記念して発行が開始されたものです。年度ごとに異なるデザインが収集家たちを魅了してやみません。表面にはジャイアントパンダが、裏面には北京天壇がデザインされています。さらに、全てのユーロ圏で2004年以降、通貨として発行されたのが、2ユーロ記念硬貨です。それぞれの国によって価値は異なりますが、特に、バチカンで発行されたものが希少価値が高いとされています。詳しくはこちらをご確認ください。
南極地域観測50周年記念五百円硬貨
南極地域観測50周年記念五百円硬貨は、2007年(平成19年)に発行されました。額面は500円の黄銅貨です。表面には、初代南極観測船「宗谷」と、初期の南極地域観測隊に同行した樺太犬の「タロ」と「ジロ」が描かれました。また、裏面には南極大陸とオーロラが描かれており、南極大陸につけられているバツ印は、南極観測基地の位置を示しています。
新幹線鉄道開業50周年記念貨幣
新幹線鉄道開業50周年記念貨幣は、2014~2016年(平成26~28年)に発行されました。100円クラッド貨幣が9種類、加えて1000円銀貨幣の全部で10種類です。クラッド貨幣とは、異なる種類の金属をサンドイッチ状に重ね合わせたのちに、その金属を用いて製造された貨幣です。
記念貨幣の表面には、当時最新の北陸新幹線を含め、9つの新幹線がデザインされました。また、裏面は共通しており、0系新幹線が描かれています。一方、1000円銀貨幣は、鮮やかな色のプルーフ加工が特徴といえるでしょう。表面には0系新幹線と桜と富士山、裏面には虹色発色で0系新幹線の正面図が描かれています。
沖縄海洋博覧会記念硬貨
沖縄海洋博覧会記念硬貨は1975年(昭和50年)に発行されました。額面は100円の白銅貨です。なんと、発行枚数は1億2000万枚。日本で作られた記念硬貨の中で、最も発行数が多いことで知られており、当時は日本国民の一人に1枚は持っているコインと呼ばれたほどです。
表面には2000円札にも描かれている「守礼の門」と、琉球の伝統的な染物技法である「紅型」をモチーフにした波模様が描かれました。なお、裏面には額面の100という数字とシンボルマーク、さらに両サイドには、博覧会のマスコットであるイルカの「オキちゃん」が描かれています。
国際科学技術博覧会記念硬貨
国際科学技術博覧会記念硬貨は、1985年(昭和60年)に発行されました。額面は500円の白銅貨です。博覧会が開催されたのは茨城県のつくば市。別名、「つくば科学万博」とも呼ばれています。コインの表面には、茨城県の県木である梅が、筑波山を背景に描かれ、裏面には国際科学技術博覧会のシンボルマークを中央に据え、両サイドに梅の花が描かれています。
シンボルマークは、「筑波の山々」を表す三角形をベースに、白丸と2個の輪が添えられています。また、白丸は「太陽」を、ふたつの輪は「人間」と「科学」をイメージしてデザインされました。
交通に纏わる記念貨幣
交通に纏わる記念貨幣の主な種類として「瀬戸大橋開通記念硬貨」や「青函トンネル開通記念硬貨」などがあります。
瀬戸大橋開通記念硬貨は、1988年に瀬戸大橋が開通したことを祝して発行された記念硬貨で、額面は500円の1種類です。青函トンネル開通記念硬貨は、1988年に「青函トンネル」が開通したことを記念して発行された記念硬貨で、種類は500円の1種類となっています。
大阪万博記念硬貨
大阪万博記念硬貨は、1970年(昭和45年)に発行されました。額面は100円の白銅貨です。表面には葛飾北斎の有名な作品である「富岳三十六景」の一つである赤富士が描かれ、裏面には、地球を背景に大阪万博のシンボルマークが描かれています。シンボルマークは、日本の国の花である桜をイメージしてデザインされました。5つの丸い花びらは、五大州を表し、中央の円は日の丸を表現しています。
内閣制度創始100周年記念硬貨
内閣制度創始100周年記念硬貨は、1885年に始まった内閣制度が、1985年に100年目を迎えることを記念して発行されました。表面には、首相官邸が描かれ、裏面には、内閣の角印を背景に、額面の500が重なるように描かれています。
FIFAワールドカップ記念硬貨
FIFAワールドカップ記念硬貨は、日本のみならず世界で発行されている記念硬貨です。日本では、3種の図柄の500円黄銅貨と、1000円銀貨、1万円金貨の計5つのコインが発行されました。
500円黄銅貨は、「ヨーロッパ・アフリカ」、「アジア・オセアニア」、「南北アメリカ」の3つの地域が選ばれ、いずれもプレーする選手とそれぞれの地域が描かれています。なお、選手のデザインはそれぞれの地域で異なるので、注目してみるとよいでしょう。なお、裏面は共通のデザインとなっており、大会エンブレムと45分の試合時間をモチーフとしたデザインが描かれています。
1000円銀貨は、表面にはトロフィーと桜とムクゲが描かれ、裏面には大会のエンブレムと選手たちが描かれています。また、1万円金貨は、表面にはプレー中の選手の背景にストライプの模様が描かれ、裏面には大会のエンブレムと「桜」と「虹」と「ボール」が描かれています。
復帰記念硬貨
復帰記念硬貨の根源となるもは「本土復帰」です。本土復帰とは、第二次世界大戦の日本降伏直後に日本政府から連合国軍へ移された地域が日本へ返還されたことを意味しています。
復帰記念硬貨のなかでも、記念硬貨として人気が高いものとして、「沖縄復帰20周年記念硬貨」「奄美群島復帰50周年記念貨幣」「小笠原諸島復帰50周年記念銀貨幣」などがあります。
関西国際空港・中部国際空港開港記念硬貨
関西国際空港開港記念硬貨は、1994年(平成6年)に発行されました。額面は500円で、白銅貨とプルーフ硬貨の2種類があります。白銅貨の方は、表面には飛行機と、関西空港周辺の景色が描かれています。また、裏面には、近畿地方を取り巻くリボンが描かれており、中心に飛行機が描かれています。白銅貨が2000枚発行されたのに対し、プルーフ硬貨の発行数は10万枚と大量に発行されました。表面のデザインは白銅貨と同じですが、裏面は、関西国際空港から放射状に飛行機が飛びたつ様子が描かれています。
中部国際空港開港記念硬貨は、2005年(平成17年)に発行されました。額面500円の銀貨幣のみです。表面には機内から見た中部国際空港が、また、裏面には、中部地方を取り巻くリボンと飛行機が描かれています。
議会開設100周年記念硬貨
議会開設100周年記念硬貨は、表面に国会議事堂が、裏面に翼を持った獅子が描かれています。この獅子は「有翼の獅子」、「ヴェネツィアの獅子」とも呼ばれており、国会議事堂の壁に彫刻として刻まれています。なお、コインの額面は5000円のみで、裁判所制度100周年記念硬貨と同じ1990年(平成2年)に発行されました。
皇太子殿下御成婚記念硬貨
皇太子殿下御成婚記念硬貨は、皇太子徳仁親王のご成婚を記念した硬貨です。3種類の額面があり、いずれも1993年(平成5年)に発行されました。また、裏面は全額面共通しており、菊の御紋章と、皇太子殿下浩宮様のお印である「梓」が描かれています。
お印とは、天皇家の人々が、幼少期から用いる特別なお印で、一人ひとり、固有の印が選ばれます。主に花や樹木から選ばれることが多く、梓もその一つとして挙げられるでしょう。表面のデザインは、いずれも2羽の鶴が描かれています。加えて、500円白銅貨と50000円金貨では波が、5000円銀貨では瑞雲が、それぞれ背景に選ばれています。
国際花と緑の博覧会記念硬貨
国際花と緑の博覧会記念硬貨は、平成2年に大阪の鶴見緑地で開催された博覧会を記念して発行されました。表面には花冠をかぶった少女が描かれており、博覧会のテーマである人と自然・植物の調和を表現していると言われています。裏面には、額面を表す5000円の文字と、博覧会のシンボルマークである花をモチーフにしたロゴが描かれています。なお、特性の花柄ケースにも注目しましょう。コインは透明な花の形のケースに入れられ、鮮やかな花々が印刷された箱に収納されています。
裁判所制度100周年記念硬貨
裁判所制度100周年記念硬貨は、裁判所制度記念5000円銀貨とも呼ばれます。裁判所制度が発足して100年を迎えた記念として1990年に発行されたこのコインは、裁判をイメージしたデザインが特徴的です。表面は最高裁の大法廷が、また、裏面には職員マークと、花言葉が「正義」や「公正」を意味する大はんごん草が描かれました。なお、議会開設100周年記念貨幣と組み合わせた記念貨幣セットも発行されました。日の丸をデザインしたケースに、2つの貨幣が収められています。
アジア競技大会記念硬貨
第12回アジア競技大会記念硬貨は、「アジア諸国間の平和と調和促進」をテーマとしたアジア競技大会を記念して、1994年に3種類発行されました。表面は、走る・飛ぶ・泳ぐの3種類の競技をイメージしたデザインが選ばれています。また、裏面は、開催地の広島にちなみ、広島県の県花・県木である紅葉と大会のシンボルマークが描かれました。なお、額面はすべて500円です。
天皇陛下御即位記念貨幣
天皇陛下御即位記念貨幣は、主に2種類発行されています。1つは500円白銅貨幣で平成2年に発行、表は特別御料儀装車、裏は菊の御紋と束帯の紋様が描かれています。なお、特別御料儀装車とは、天皇皇后両陛下がご乗用になる美しく飾られた馬車のことを指します。もう一つの記念硬貨は、10万円金貨幣で、平成3年に発行されました。表は鳳凰と端雲、裏面には菊の御紋と桐と唐草が描かれています。
日本国際博覧会記念硬貨
日本国際博覧会記念硬貨は、2005年の愛知万博を記念して発行されました。全部3種類のコインが発行され、裏面は全額面共通です。愛知万博のシンボルマークと大地、開催回数を表す5本のストライプが描かれました。
一方、表面デザインはそれぞれ異なります。500円黄銅貨は、地球の図が大きく描かれ、その前面に世界地図が描かれています。1000円銀貨は、中心に地球が描かれ、その周囲に生い茂る若木と「愛 地球博」という文字が描かれています。1000円銀貨はプルーフ貨幣で且つ、カラーコインであることにも注目してみましょう。地球の海の部分が青く彩色されています。最後に、10000円金貨は、地球と自然を背景に、「コノハズク(フクロウ)」が描かれています。
オリンピック記念貨幣
日本の記念コインを語る際に、避けては通れないのがオリンピック記念貨幣でしょう。主なオリンピック記念貨幣として、東京オリンピックと長野オリンピックの2種類の記念コインなどがあります。日本初の記念コインである東京オリンピック記念貨幣は、100円銀貨と1000円銀貨の2種類が発行されました。
100円銀貨は、表面に聖火台に重なる五輪マークが描かれ、裏面には太陽をモチーフとした円形の上に額面を意味する100の文字が描かれています。また、1000円銀貨は、表面に富士山と桜の花が、裏面には桜と五輪のマーク、そして額面の1000の文字が描かれています。
長野オリンピックの記念コインは、1997~1998年の2年の間、1次・2次・3次と3回にわたって発行されています。全部で9種類のデザインがあり、競技にちなんだデザインが選ばれているのが特徴的です。